maximam271828’s diary

あなたの人生に少しの砂利を

1.父の偉大さ

 私は大学に進学して以降、実家を出て一人暮らしをしている。その時に改めて感じた親の凄さ、ありがたさについてだらだらとタイピングしていく。私は地元から東京の大学に進学するために上京してきていた。家賃は学校に近いところで9万円。地元なら倍くらいの広さの部屋に住めるというのが東京の物価の高さを表している。このほかに、水道光熱共益費約2万円、仕送りで5万円学費で10万円ほど最低でも月26万円私1人にかかっている。昔は共働きであったが、今はもう共働きではなく、父だけで働いているので父の稼ぎだけで、私の大学、上京費用、今年までは兄弟の分もあったので約2倍の50万円近くを月に払っているということになる。こりゃ子供が産めないわけだと思いつつ、何の文句も言うわけで無く、東京に送り出してくれた親には心の底から感謝している。父に関しては地元の大学に行っていたと言うことはあっても学費は自分で払っていたらしいから、私たち兄弟に対してここまで多くの金銭を費やすことに抵抗がなかったわけではないだろうが、ただただ感謝である。

 あるとき、仕事の愚痴をこぼしていた父に対して思わずこういうことを言ってしまった。

「なんで、楽しくない仕事をずっとできんの?」

と一瞬ポカンとした顔になったがちょっとキレ気味に

「お前たち家族と、ポチ(愛犬)を養うためや!ま、仕事辞めてもたらずっとお母さんと顔合わせなあかんしな!」

と早口で、母には聞こえない声で言っていた。なんだかんだ父と母は仲がいいのである。

 何かを作る仕事とは違って私の父の仕事は何をしているのか子供の私には実感が湧きづらい。また、基本的に親は子供に費用のことを話すことも少ない。それは私の親は変なプレッシャーをかけることなく、好きなことをのびのびとやってほしいという気持ちからであるらしい。おそらく、(社長を除いて)多く稼げるようになればなるほど、どんな仕事をやっているのか子供にとってわからなくなるし、子供のことを思えば思うほど、費用の話はしなくなる。

 金銭的心配事のないうちに自分の将来の可能性をできるだけ広げられるような行動が取れていたらなと後悔してももう遅いのである泣。

 一人暮らしをしだして、アルバイトやインターンによってお金を作ることの大変さを知った。アルバイト程度の責任の大きさだと稼ぐことのできる金額は高が知れているが、インターンになり、そこそこのお金をいただき、仕事をするとなると、責任感が全く違う。そして私がもらっている何倍もの給料をもらっている父は同様に何倍もの責任を背負っているのであろう。どうりで背中が大きく見えるはずである。

 父の日に父だけにプレゼントをあげても、母の日に母だけにプレゼントをあげても両親共に拗ねるところはずっと残してほしい可愛さである。

 

2023_8/5更新