「2位じゃダメなんですか」に対する個人的感想
「2位じゃダメなんですか」
某ベリーショートヘアーの女性議員の有名な言葉。単刀直入に言えば、”人による”。
その人が
- 結果如何に関わらない過程を求めているのか。
- 過程如何に関わらない結果を求めているのか。
某蓮○さんは、世界一ではなくなった、京コンピュータの研究が凍結された際に言ったそうである。化学畑の人間は「世界一であれば特許が取れるが、2位では特許が取れない。蓮舫議員はそうした科学技術の世界の掟を知らなかったのだろう」という考えだったそうだ。実際に開発の一手を担う研究者たちは結果を求め、何も知らない議員は過程を求めていたと言えると思う。
言葉の背景はこのくらいにして、実際に2位じゃダメなのかということについて思いを巡らせてみようと思う。
確かに考え方として、冒頭に紹介した2つの考え方はわかるし、それを否定するつもりはない。しかし、”順位”というものが決定される環境に身を投じるとき、ほとんどの人は結果を求めているのではないか?”ほとんど”とタイピングさせていただいたのはいわゆる”記念受験”型の人は、本人は不可抗力的に(親からの圧力、罰ゲームなど)より身を投じていると考えるからである。
不可抗力的に身を投じた人々にとって結果は正直、副次的なものでありここで紹介した
- 親からの圧力
- 罰ゲーム
の望む、順位を競う本気の人たちの中に投げ込まれることによる懲罰の目的は達成されている。つまり過程を味あわせることは達成されているのである。
それでは順位を競う環境における人々、つまり、結果を求める人々にとって「2位じゃダメなんですか?」という言葉はどのような意味があるのだろうか。
結果を求める→より良い結果を求める→一番いい結果を求める→1位
という変換が許されるのであれば「2位じゃダメなんですか」という言葉は空虚な言い訳のように感じる。実際そのような言葉を公で発している人は見たことがない。もちろん何の取り柄もない私からしたら、2位でもすごいことだと思うのだが、当人たちが2位以下に甘んじることを良しとはしていないだろうから、そこに触れるのは違うのではないかと考える。結局国内では、偏差値的に東大理科三類以外は低学歴ですし。という発言に、今まで本文を読んで、学歴厨と反応してしまう人は、本当に頭が悪いんだなと思う。
「2位じゃダメなんですか」→「2位以下でも良い」の対偶をとってみる。
これは「2位以上でなければならない」だと思うが、ここは便宜上「1位でなければならない」と置き換えてタイピングを進めていこうと思う。
「1位でなければならない」
どうだろうか、これも究極、人によるのだが、先の「2位じゃダメなんですか」という考え方より、より限られた人が抱える、また切羽詰まった考え方であると考える。もっと簡単にいうと、常に1位を争うような人のみが持つ考え方であると思う。ここで強調したいのは"1位を争う当人が持つ考え方"であるということだ。私はそうであるべきだと思うし、それを周りがとやかくいうことではないと思う。
結果、「1位でなければならない」という考えは
- 当人のみが持つべき考え方。
- 外野があれこれ思うことではない。
ということになる。対偶が真であればその対偶もまた然りなので、「2位じゃダメなんですか」という考え方は同じく、
- 当人のみが持つべき考え方。
- 外野があれこれ思うことではない。
であると思うし、当人が「1位でなければならない」と考えるのであれば、それをとやかく言うべきではないと考えるのだ。
結論。戦争はやめよう。