maximam271828’s diary

あなたの人生に少しの砂利を

騙す人と騙される人

世の中には騙す人もいれば騙される人もいる。

 皆さんは誰かに騙されたことはあるだろうか。それとも騙したことはあるだろうか。最初のフレーズを目にして私がすぐに思いついたのはオレオレ詐欺である。今は母ちゃん振り込め詐欺だっただろうか。簡単に仕組みを説明すると、電話をかける役の”かけ子”が手当たり次第に「おれおれ、事業に失敗しちゃって、お金が必要でさ」などと電話をかけ、それに引っかかった方から大金を奪うというものである。最近はマイナンバーなどでもっと手口が巧妙化されているようだが...。

 ここでよく起こる議論として騙す方が悪いが、騙される人も自衛という観点で悪いのでは?ということである。そんな単純な手口に引っかかるなんてバカだな〜というニュアンスが含まれているのだろうが、この考え方に対してもう少し拡張して文句を言いたい。

 ここで、なぜ自衛をする必要が出てくるのかということがまず議論したいところである。それは明確で騙す人間がいる。またはその手口に引っかかる可能性があるからである。火のないところに煙は立たぬを応用して、"原因がないところに事象はなく、事象がないところに対策はない"のである。ことを考えたときに騙した人間や第三者が自衛をしないことが悪いと石を投げるのは「頭大丈夫ですか?」と思い切り噛みつきたい事態である。もちろん「お前も関係ないじゃん」と言われれば何も言えないので、もう少し日常的なことに拡張してみる。

言い方が悪いとか言ってくる能無し

 こういう反論をする人は、たくさんいるし、個人主義が台頭し、無意味なハラスメント根絶主義が蔓延してきた世の中ではこう感じ、それを攻撃の手段として乱用する人が増えることは間違い無いのであるが。どうだろうか。先の話に一つ一つ置き換えていくと、”自衛”にあたる部分が”言い方を考える”で能無しにとって”言い方が悪い”ことは”騙されること”。そして”騙すこと”は”能無しの能力が足りず、指摘せざるを得ないこと”になるだろうか。とするとスッキリするし、今まで上記の”言い訳”という言葉のナイフを使ってきていた能無しはギクっとするのでは無いだろうか。ここでギクっとできている人は救い用があるのだが...。この事象においてはもう少し複雑で能力がないこと=悪ではなく、エセ個人主義者からすれば能力がないことは=”指導能力が足りてない上司が悪い”と変換され、悪の定義が定まらないことが難しさを生み出している。面白い。これは日本の未だ蔓延る、しかし、私が将来甘えさせていただこうと思っている終身雇用制度の弊害なのであるが、この話は少し置いておいて、つまり私が言いたいことはこういうことである。

事象の原因をつくっているものがそれへの対策を講じているものに対して攻撃するな

ということである。もちろん正常な監視体制、自浄作用、上司がバカだとエスカレートしていわゆるブラック企業になってしまうのであるが。各個人の問題を指摘されている際に相手のしかも本筋でないことを指摘し”自衛”するのは小学生までがやることであって、いい歳こいた大人がやることではないと私は思う。私が紹介した事象だと、多少、言い方がキツくなるのは

  • 何度も同じミスをしている。
  • ミスの程度があまりにも酷い。
  • 急を要する場面のため言い方がキツくなった。
  • 指摘する人が個人的理由でイライラしていた。
  • その上司に嫌われている。

という原因が考えられるが最後の二つ以外は攻撃する必要なくないか?イライラしているのだなとわかるくらい普段と違うのであればフォローしてあげれば良いし、嫌われる理由があるのであれば改善すればいいのではないか?少なくとも”指摘が必要な状況を作ってしまった”あなたに”原因”があるのであって”言い方が悪い”という事象はあなたが原因を作っていなければ発生していないし、”言い方が悪い”という事象はその上司、またはそのまた上司が対策を講じるべきことであり、エセ個人主義者のあなたの仕事ではない。むしろそこに反撃するあなたにする必要のない仕事をして偉いねという皮肉を豪速球で投げてあげたくなる。

 つまり何が言いたいか。「騙される方が悪い」そんなことは当事者はわかりきっている。それを我が物顔で、物事が見えているような顔でいう人たちが可哀想で仕方がないということである。とか言っている私も暇人で可哀想なのかもしれないが..。