maximam271828’s diary

あなたの人生に少しの砂利を

日本のアイドルの売り出し方

 昨今韓流人気が今までに増してすごい。気がする...(遅すぎ?)。BTS、TWICE....そんなに名前をあげられていないことは責めないでほしいが、巷の人のメイクやセンターパートという髪型、中性的な男性の格好など目を見張るものがある。これらのアイドルの売り出し方に日本とは違う特徴があることに気がついた。

 

 まず韓流女性アイドルであるが、リリースする曲の世界観を排するとほとんどの場合において、”かっこよさ”を売りにしているグループが多いように感じる。これは男性的なかっこよさに限定するわけではなく、女性としてカッコいいというか"戦う女性性"をテーマにしているように感じる。次に男性韓流アイドルに関して、化粧をし、脱毛をし、裾の広がったパンツを履き、踊る。最近の男性韓流アイドルを表する言葉として、”かっこいい”という言葉はもちろん残っているが、"かわいい”という評価の言葉が多くなっている気がする。ここでかなり豪快な一般化をすると女性は"かっこいい"、男性は”かわいい”という今までの"女性性"、"男性性"を表する言葉とは逆な言葉で、これまた強引に"中性的”な魅力が人気を得だしてきているように思う。これに対する理由の考察はかなり簡単である。古来の男子が力強く、女性はか弱く守られる存在という認識が性の多様性、女性の社会進出の重要性の認知によって変化してきたが故のニーズの変化に応えたというのが簡単な解答だと私は思う。

 

 さて、日本はどうだろうか。日本のアイドルといえば”坂道系”、”ジャニーズ系”がやはり代表的なのではないだろうか?ジャニーズに関しては似てはいるものの、グループによってそのグループに属するメンバーのカラーをうまく宣伝できていると私は思うのでとりあえず今は置いておくことにする。

 

 となると問題は"坂道系”である。AKBから始まった秋元プロデュースのアイドルグループは"会えるアイドル”をモットーに出発し今は”坂道系”として業界を席巻している。特にファンでもないパンピーが感じる印象は次のようである。

  • ゆるふわ!
  • ピンク系もしくは白系!
  • か弱そう!
  • ぶりっこ!

普段テレビを見ないことを今後悔しているが、以上の印象であり、また、周りのファンの話を聞いていてもあながち間違ってはいないように思う(もちろんかっこいい系の世界観を持つグループはある)。とタイピングしてみたときこう思う。「あれ、昔からの女性性のまま!?」であると。アイドル文化が発達している日本において韓流と住み分けしているのはビジネス的にいいことであると思うが、ここで問題にしたいのは”最近一般的な女性はこういった幻想とも思える"力無き女性のイメージ”に苦しめられることが多い”ということだ。やれ「女性は体力がない」だとか「家にいろ」だとかいう言葉に苦しめられている人がいるのではなかったか!?

 男性は女性とは”推し”の感覚が違う。もちろん女性の中にもいるとは思うが、男性の方が”推し”の対象がイコール恋愛対象となる場合が多いのである。なるほどこれでは日本の社会進出が進みにくいのも頷ける。

 今回は"アイドル売り出し方"を取り上げたが、日本に暮らすものとしてこういった古典的な"女性像”を利用する商売が多いような気がする。街頭で女性の社会進出を訴える前にまず、今社会に流布している"女性性”という商品を回収することが先決なのではないだろうか。